クライアントサイドスクリプトの達成方法のためのユーザーエージェントサポートノート

このページは、クライアントサイドスクリプトの達成方法のためのユーザーエージェントサポートノートを記載する。

訳注: ユーザーエージェントサポートノートは記載内容が古く、また WCAG 2.0 の後続仕様である WCAG 2.1 の関連文書 Techniques for WCAG 2.1 から削除されている。そのため、WAIC ではこのページを現在メンテナンスしていない。

SCR19: 状況の変化を引き起こすことのないように、select 要素の onchange イベントを使用する

この達成方法はWindows XP上で、Firefox1.5とIE6の両方で、JAWS 7.0とWindowEyes 5.5を使用して検証されている。ブラウザでJavaScriptを有効にしなければならないことに注意する。

SCR21: ページにコンテンツを追加するために、DOM (ドキュメントオブジェクトモデル) を使用する

この例は、Windows XP上のIE 6とFirefox 1.5.0.1において、JAWS 7とWindow-Eyes 5.5の両方で正常にテストされた。 ページ内に新しいコンテンツが追加されたとき、スクリーンリーダーはそれを自動的に読み上げないことに注意しなければならない。新しいコンテンツを確実に読み上げさせるには、新しい要素にフォーカスを与えるか、又は現在位置よりもあとに追加して、ユーザーがページを読み進めていく際に気がつけるようにする。

SCR29: 静的なHTML要素にキーボード操作可能なアクションを追加する

HTML 4.01はtabindex属性を a, area, button, input, object, select, 及び textarea にのみ定義し、その値を0から32767の間に限定する。 その他の要素に tabindex 属性を付与すること、またtabindex属性値を-1にすることがサポートされているのは、Internet Explorer 5.01以上、Firefox 1.5以上、Opera 9.5以上、及びCaminoである。バーチャルカーソルを使用しているスクリーン リーダーではスクリプトを用いてフォーカスを変更することは予測不能な事態を引き起こす可能性があることに注意する。

SCR31: フォーカスのある要素の背景色又はボーダーを変更するために、スクリプトを使用する

この達成方法は:focus疑似クラスをサポートしていないがスクリプトをサポートしている、マイクロソフトのInternet Explorerを含むユーザエージェント上で用いることができる。

SCR34: テキストサイズに応じて拡大するように、サイズ及びポジションを定める

サイズ及びポジションを定めることは複雑であり、異なるブラウザは異なる結果をだすことになる。これはCSSスタイリングでpadding、 margins及びwidthを一つのオブジェクトに対して組み合わせて使用したとき、又はオフセット値及び単純な値、例えばoffsetWidthとwidthを組合せて使用したときに起こりうる。 これらのうちのいくつかはズームに対して異なる動きをする。 Internet Explorer 6及びそれ以降のバージョンと、IEのそれより前のバージョンとの違いについての説明は、 MSDN: Fix the Box Instead of Thinking Outside It (英語) を参照すること。