適用 (対象)
スタイル切り替えをサポートしている全てのウェブコンテンツ技術
これは、次の達成基準に関する達成方法である:
- 達成基準 1.4.8: 視覚的提示 (十分な達成方法)
- 達成基準 1.4.10: リフロー (十分な達成方法)
解説
コンテンツ制作者は、横スクロールを必要とするようなレイアウトを使用することがある。その場合でも、横スクロールを必要とせずに 1 行のテキストを読めるレイアウトに切り替えるオプションをコンテンツ内で提供することで、達成基準を満たすことができる。これは、標準的なスタイル切り替えの技術を用いることで達成できる。
コンテンツにアクセスするために横スクロールが必要であっても、1 行のテキストを読む際に横スクロールが必要ないようにコンテンツをレイアウトしている場合は、達成基準を満たすことに注意すること。
例えば、スプレッドシートで横スクロールを必要とするが、個々の列内で横スクロールが必要ないような場合は許容される (すなわち、他の列を見るためだけにスクロールが必要で、個々の列の左端や右端を表示するのにスクロールを必要としないような場合)。
この達成方法は、適合していないコンテンツに代わって適合している代替版のページを表示させるためのスタイル切り替え技術と組み合わせて使うこともできる。詳細は、C29: 適合している代替版を提供するために、スタイルスイッチャーを使用する及び適合している代替版を理解する を参照のこと。
事例
例 1
不動産会社がオンラインのアニュアルレポートを印刷版と同じレイアウトで提供していて、1 行のテキストを読むために横スクロールを必要としている。スタイルシートを切り替えるコントロールがページにあり、横スクロールを必要としないレイアウトを提供している。
例 2
金融のスプレッドシートがオンラインにある。1 月の住宅市場の動向がテキストで説明されている。右側の画面外に、9 月の住宅市場の動向を説明した列がある。利用者は 9 月エリアに右スクロールでき、ウィンドウ幅が最大の時に、更に横スクロールをしなくてもその列にある全てのテキストが読める。
検証
手順
- フルスクリーンのウィンドウで横スクロールが必要なコンテンツを開く。
- 1 行のテキストを読むために横スクロールが不要になるように切り替えられるオプションがコンテンツに含まれていることを確認する。
- そのオプションを有効にする。
- すべての行のテキストを読むために横スクロールが必要ないことを確認する。
期待される結果
- #2 及び #4 の結果が真である。