目次を提供する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.1 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.1 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

全てのウェブコンテンツ技術

これは達成基準 2.4.5: 複数の手段 (書かれていない達成方法を満たす慣習的な達成方法)に関する達成方法である。

解説

これは、達成基準 2.4.5 の実装に十分なコンテンツを配置するための一連の達成方法の一つである。目次は、同じドキュメントのセクションとサブセクションへのリンクを提供する。ドキュメントにある情報は、通常、階層的に構成され、順を追って読まれることを意図している。まさに図書館にある多くの本にそれぞれ目次があるように、ウェブサイトの多くのドキュメントにも目次がある。

目次は次の二つの目的がある:

目次はドキュメントの主要なセクションだけを含むことが多いが、場合によっては複雑なドキュメントのより詳細な一覧を提供する展開された目次が望ましいかもしれない。

ドキュメントのセクションは、同じウェブページに配置する、又は複数のウェブページに分割して配置することができる。目次は、ドキュメントが複数のウェブページに分割されるとき、特に役に立つ。

目次と、ナビゲーションバーやサイトマップのような他のナビゲーション要素との間には違いがある。目次は同じドキュメントのセクションへのリンクを提供する。それらのセクションは、同じウェブページに配置する、又は複数のウェブページにまたがって配置することができる。しかしいずれでも構想を完成させることができる。このことをさらに理解するために、複数のセクションのあるハードコピーの本を考えてみよう。各セクションは本に属する。図書館には多くの本がある。この例では「図書館」が全体のウェブサイトに相当する。

事例

事例 1

Web Content Accessibility Guidelines 2.1 には、ドキュメントのセクション及びサブセクションへのリンクの階層的なリストである目次がある。目次の階層構造はセクションの構成を反映し、目次の各項目は、利用者をそのセクションに直接連れて行くリンクである。

事例 2

Accessing PDF Documents with Assistive Technology: A Screen Reader User's Guide の目次は 2 ページ目から始まっている。

検証

手順

  1. 目次、又は目次へのリンクがドキュメントに存在することを確認する。
  2. 目次の項目及び順序が、ドキュメントのセクションの名前及び順序と一致することを確認する。
  3. 目次の項目が、ドキュメントの各セクションにリンクしていることを確認する。

期待される結果

  • 上記の全ての結果が真である。