入力が完了していない必須項目を特定するために、テキストの説明を提供する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.1 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.1 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

利用者の入力が必須の項目があるコンテンツ

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

解説

この達成方法の目的は、入力しなければならないフィールドが未入力である場合に利用者に通知することである。利用者が必須のフォームフィールドへの入力に失敗した場合、どのフィールドを入力し忘れたのかを利用者に特定できるように、情報をテキストで提供する。一つのアプローチとして、クライアントサイドでのバリデーションを用いて、入力し忘れた必須フィールドを特定するアラートダイアログボックスを提供する方法がある。もう一つのアプローチとしては、サーバーサイドでのバリデーションを用いて、入力し忘れた必須フィールドの場所にテキストでの説明を入れるか、テキストでの説明文によって入力し忘れたフィールドを特定するかのいずれかで、フォーム (すでに入力されたデータも含む) を再表示する方法がある。

注記

エラーが起きたことに気づかぬまま、フォームが正常に機能していないと仮定する利用者もいるので、メッセージ又はアラートを含めるのがベストプラクティスである。また、ページタイトル (title要素) にエラーを含めるのも、ベストプラクティスである。なぜならスクリーンリーダーの利用者は、ページが正常に送信されたと考え、そのページのメインコンテンツ領域を再度読むのではなく、新しいページが返ってくるとすぐに別のページにナビゲートし続ける可能性が高いためである。

事例

検証

手順

  1. 一つ以上の必須フィールドへの入力を意図的に空白のままにして、フォームを記入して送信する。
  2. 未入力のままになっている必須フィールドを特定するテキストによる説明が提供されていることを確認する。
  3. 再表示のためにデータを保持することが不適切なセキュリティに関連するフィールドにデータ (例: パスワード) がない限り、利用者によって入力済みの他のデータが再表示されていることを確認する。

期待される結果

  • 2. 及び 3.の結果が真である。