適用 (対象)
フレームを用いている HTML 及び XHTML ドキュメント
これは達成基準 2.4.1: ブロックスキップ (書かれていない達成方法を満たす手段として H64: frame 要素及び iframe 要素の title 属性を使用する とともに十分) に関する達成方法である。
解説
WAIC では H70 に関するアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報を提供している。
2014 年 6 月版のアクセシビリティ・サポーテッド(AS)情報: H70では、「達成不可能」と評価されている。WAIC はウェブ制作者がこの達成方法を使用することを推奨しない。
WAIC では H70 に関するアクセシビリティ サポーテッド(AS)情報を提供している。
2020 年 3 月版のアクセシビリティ サポーテッド(AS)情報: H70も参照されたい。
この達成方法の目的は、繰り返しているブロックをグループ化するために、どのようにフレームセットを用いることができるかを示すことである。ユーザエージェント及び支援技術のほとんどが、フレームからフレームへとナビゲートする手段を提供しているため、要素をまとめるのにフレームを使うことによって、繰り返されているコンテンツのブロックを簡単に通過できるメカニズムを提供することができる。ウェブサイトでフレームセットを用いている場合、コンテンツのブロックそれぞれを別々のフレームにまとめられる。そして、繰り返しているコンテンツのブロックを、各ウェブページのフレームセットの中で、同一のフレームに表示させる。さらに、各flame
要素には、そのフレームの内容を説明する title
属性を指定しなければならない。フレームに適切なタイトルが付いていれば、利用者はフレームのナビゲーション機能を使用してコンテンツのブロック間を簡単に移動することができるようになる。
この達成方法は、ページ内のコンテンツを構成するのに既にフレームセットを用いている場合に適している。フレームセットを用いていないウェブページには、他の達成方法を用いることが望ましい。多くの支援技術利用者は、フレームの扱いに手間がかかるからである。さらに対応が望まれる達成方法 (参考) として、ノーフレーム (noframes
要素) を用いる達成方法が、達成基準 1.1.1 にある。
HTML5 では、frame
要素は廃止されている。
事例
例 1
次のコード例では、コンテンツを構成するのに二つのフレームを用いている。一つ目のフレームのソースは navigation.html というウェブページであり、ナビゲーションのための HTML が含まれている。このフレームには、ナビゲーションバーであることを特定する title 属性が指定してある。二つ目のフレームはサイトの主要コンテンツであり、main.html がソースである。title 属性に「主要ニュースコンテンツ」とありその機能を特定している。
<frameset cols="20%, *"> <frame src="navigation.html" name="navbar" title="Navigation Bar" /> <frame src="main.html" name="maincontent" title="Main News Content" /> <noframes> <p>View <a href="noframe.html">no frame version</a>.</p> </noframes> </frameset>
参考リソース
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
- HTML 4.01 The FRAMESET element
- HTML 4.01 The FRAME element
- Accessible Navigation
検証
手順
ウェブページが、フレームを用いてコンテンツを構成している場合:
- 繰り返されているコンテンツのブロックそれぞれを、別々のフレームにまとめているかどうかを確認する。
- 繰り返されているコンテンツのフレームそれぞれが、各ページのフレームセット内で同じ場所に出現することを確認する。
期待される結果
- 1. 及び 2. の結果が真である。