ガイドライン 3.1: 読み取り可能を理解する

ガイドライン 3.1 読み取り可能: テキストコンテンツの読み取りと理解を可能にすること。

意図

このガイドラインの意図は、利用者及び支援技術によるテキストコンテンツの読み取りを可能にし、理解するために必要な情報が利用可能であることを保証することである。

障害のある人は、テキストを様々な方法で体験している。ある人にとって体験は視覚的であり、聴覚的であり、触覚的であり、さらに他の人にとっては視覚的と聴覚的の両方である。テキストを読み上げたり、重要なプロセスや考えが図画によって視覚的に示されていたり、手話で通訳されていたりすると、書かれた文章を理解するのは困難であっても、かなり複雑で高度な内容の文書でも理解することができる利用者もいる。一部の利用者によっては、特に単語又は語句が一般的ではない方法で用いられていたり、特別な意味を与えられた場合、文脈から単語又は語句の意味を推察するのは困難である。これらの利用者にとって、読解力及び理解力は、特定の定義又は頭字語あるいは略語の展開された形式が利用可能かによって決まるだろう。グラフィカルなアプリケーションだけでなく読み上げも含め、ユーザエージェントは、テキストの言語及び書字方向が示されていないと、テキストが正しく提示できないことがある。ほとんどの利用者にとっては大した問題にはならないかもしれないが、障害のある利用者にとっては非常に大きな障壁となりえる。(例えば、日本語の特定の漢字など) 発音に関する情報がないと意味が判断できない場合、発音 (読み) に関する情報も提供しなければならない。

このガイドラインの達成基準


訳注: このページは、2022 年 9 月 2 日版の Understanding WCAG 2.1 の翻訳です。2022 年 9 月 2 日版の原文は WAIC の管理するレポジトリから入手可能です。