適用 (対象)
ライブの音声しか含まない情報を提示する全てのウェブコンテンツ技術
これは達成基準 1.2.9: 音声のみ (ライブ) を理解する (十分な達成方法) に関する達成方法である。
解説
この達成方法の目的は、ライブの音声コンテンツのテキスト版を提供するために、リアルタイムのキャプションサービスを用いることである。このようなサービスは、何が話されているかを聞き取り、専用キーボードによりわずかな遅延でテキスト入力する訓練を受けた人間のオペレーターによって行われる。彼らは非常に忠実にライブのイベントを捉えることができ、そのイベントを理解する上で重要な発話以外の音声についても注記を入れることもできる。キャプションのテキストを含むビューポートは、ライブの音声コンテンツと同一のウェブページ上で利用できる。
事例
- インターネットラジオ局で、ウェブページ上にニュースサービスのためのビューポートがある。ライブのニュースのレポート、特に緊急レポートの場合、リアルタイムのキャプションサービスによりテキストが書き起こされてビューポートに表示される。
- 会議又はスクリーンシェアリングサービスに、口頭発表のリアルタイムの書き起こしを流すウィンドウがある。これは、遠隔リレー式音声電話会議キャプションサービスを予め手配しておくことで実現している。ライブのテキスト用に別のウィンドウを使用すると重大なユーザビリティ上の障害となりうるので、オンラインウェブ会議又はスクリーンシェアリングサービスではこのような使われ方をすることを想定してデザインする必要がある。
- 定例の音声会議では、順番に発言できるようにオンラインの挙手ユーティリティを使用している。オンラインリレー会議のキャプションサービスと共にこの製品を利用しやすくするために、発言順のユーティリティは、狭いビューポートの中で全ての機能を操作できるようにデザインされている。より高度な利用のために、ウェブサイトは 1 ページの中に両方のビューポートを表示するように制作されている。
参考リソース
この参考リソースは、あくまでも情報提供のみが目的であり、推薦などを意味するものではない。
- Real-time Captioning
- Captioned Text (provider for relay conference captioning)
- Wikipedia entry for CART (variously Computer Assisted Real-time Captioning or Communication Access Real-time Translation)
- Communication Access Information Center
-
Web conferencing products with integrated support for captioning viewport
検証
手順
- ライブの音声コンテンツと関連付けられたビューポートがウェブページ上にあることを確認する。
- ライブの音声コンテンツのテキストが、30 秒未満の遅延でビューポートに表示されることを確認する。
期待される結果
- 上記全ての結果が真である。