【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集

WCAG 2.0 達成方法集

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FLASH24: 利用者がデフォルトの制限時間を延長できるようにする

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

訳注: Flash Player は、2020 年末に提供を終了する計画が Adobe 社より発表されている (Adobe Blog窓の杜)。

WAIC での Flash に関する翻訳のメンテナンスも積極的に行う予定がないことに留意されたい。

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

ユーザエージェント及び支援技術によるサポート

FLASH24 に関するユーザエージェントサポートノートを参照のこと。Flash テクノロジーノートも参照。

解説

この実装方法の目的は、スクリプトでデフォルトの制限時間が設定されている場合に、制限時間を延長するメカニズムを提供して、利用者がデフォルトの制限時間を延長できるようにすることである。利用者が制限時間の延長を要求できるように、利用者が長い制限時間を入力したり長い時間が必要なことを指定したりできるフォームなどをスクリプトで提供することができる。

事例

事例 1: ドロップダウンリストを使用してタイムアウトを変更する

ここでは、利用者がドロップダウンリストを使用してタイムアウト時間を変更できる、基本的な AS2 の例を示す。この例には、sessionLimitDuration というインスタンス名のコンボボックスがある。

コード例:

import mx.controls.Alert;
import mx.accessibility.AlertAccImpl;
import mx.accessibility.ComboBoxAccImpl;

ComboBoxAccImpl.enableAccessibility();
AlertAccImpl.enableAccessibility();

var sessionTimeout;
var sessionNotificationTimeout;
var timeLimit: Number;
var sessionAlert: Alert;

adjustTimeoutDuration();
// インタラクションが発生したらタイムアウトをリセットする
testField.addEventListener("change", resetTimeout);

//
//combobox の値が変更されたら制限時間を更新する
//
sessionLimitDuration.addEventListener("change", adjustTimeoutDuration);

function adjustTimeoutDuration(e) {
  timeLimit = sessionLimitDuration.value * 1000;
  resetTimeout();
  timeoutDescription.text = "A session timeout will be simulated after " + 
    sessionLimitDuration.selectedLabel + " without interaction in the form field below."
}

function resetTimeout() {
  clearTimeout(sessionTimeout);
  sessionTimeout = setTimeout(endSession, timeLimit);
}

function endSession() {
  sessionAlert.deletePopUp();
  Alert.show("please log in again",
  "Your session has expired");
}

この実例は、ドロップダウンリストを使用してタイムアウトを変更するのサンプル (英語) で確認できる。また、ドロップダウンリストを使用してタイムアウトを変更するのソース (英語) をダウンロードすることもできる。なお、このサンプルではデモンストレーションが目的であるため、セッション時間を意図的に短くしてある。コンテンツ制作者は、「達成基準 2.2.1 (調整可能な制限時間)」の要件を満たすための十分な時間を提供する必要がある。

検証

手順

制限時間を含む Flash コンテンツで次のことを確認する。

  1. ページの先頭に制限時間を調整するためのコントロールがあり、利用者がデフォルトの 10 倍以上の時間に調整できる

  2. ページのデフォルトの制限時間が、普通の 10 倍の時間が必要な利用者でも 1. のコントロールに簡単に移動できる長さである

期待される結果

1. および 2. を満たしている。

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。