【注意】この文書にはより新しいバージョンが存在します: WCAG 2.1 達成方法集

WCAG 2.0 達成方法集

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FLASH4: Flash で送信ボタンを提供する

達成方法に関する重要な情報

この達成方法 (参考) の使用法と、この達成方法が WCAG 2.0 達成基準 (規定) とどのように関係するのかに関する重要な情報については、WCAG 達成基準の達成方法を理解するを参照のこと。適用 (対象) のセクションは、その達成方法の範囲について説明しており、特定の技術に関する達成方法の存在は、その技術があらゆる状況で WCAG 2.0 を満たすコンテンツを作成するために使用できることを意味するものではない。

適用 (対象)

訳注: Flash Player は、2020 年末に提供を終了する計画が Adobe 社より発表されている (Adobe Blog窓の杜)。

WAIC での Flash に関する翻訳のメンテナンスも積極的に行う予定がないことに留意されたい。

これは、次の達成基準に関連する達成方法である:

ユーザエージェント及び支援技術によるサポート

FLASH4 に関するユーザエージェントサポートノートを参照のこと。Flash テクノロジーノートも参照。

解説

この実装方法の目的は、コンテキストの変化を送信ボタンを使用して引き起こすようにし、送信ボタン以外のコントロールの値または状態が変更された場合はコンテキストの変化が発生しないようにすることである。この実装方法での送信ボタンの用途は、フォームに入力されたデータを送信する HTTP 要求を生成すること、またはコンテキストの変化をトリガーするアクションを実行することである (コンテキストの変化を開始するのに適したコントロールがボタンの場合)。

事例

事例 1: ActionScript 3 によるコンボボックスと送信ボタンの実装

これは、コンボボックスコンポーネントと送信ボタンによって利用者を別のリソースにリダイレクトする、ActionScript 3 の基本的な事例である。

コード例:

import fl.accessibility.ComboBoxAccImpl;
import flash.net.navigateToURL;
import flash.net.URLRequest;
ComboBoxAccImpl.enableAccessibility();
state_submit.addEventListener(MouseEvent.CLICK, submitHandler);
function submitHandler(e) {
  var url: URLRequest = new URLRequest("http://www.wikipedia.org/wiki/" + 
    state_combo.selectedLabel);
  navigateToURL(url, "_self");
}

事例 2: ActionScript 2 によるコンボボックスと送信ボタンの実装

これは、コンボボックスコンポーネントと送信ボタンによって利用者を別のリソースにリダイレクトする、ActionScript 2 の基本的な事例である。ActionScript 2 を使用していること以外は、事例 1 と同じである。

コード例:

import fl.accessibility.ComboBoxAccImpl;
ComboBoxAccImpl.enableAccessibility();
state_submit.addEventListener("click", submitHandler);
function submitHandler(e) {
  getURL("http://www.wikipedia.org/wiki/" + state_combo.selectedLabel, "_self");
}

検証

手順

  1. Flash ムービー内でコンテキストの変化を開始するすべてのインタラクティブコントロールのインスタンス (送信ボタン以外) を見つける (コンボボックス、ラジオボタン、チェックボックスなど)。

  2. それぞれのインスタンスについて、コンテキストの変化を実行するイベントハンドラが、上記のコントロール自体ではなく個別のボタンに関連付けられている。

期待される結果

2. を満たしている。

この達成方法が「十分な達成方法」の一つである場合、この手順や期待される結果を満たしていなければ、それはこの達成方法が正しく用いられていないことを意味するが、必ずしも達成基準を満たしていないことにはならない。場合によっては、別の達成方法によってその達成基準が満たされていることもありうる。